東京都の小池百合子知事が事実上率いる「都民ファーストの会」の都議が昨年9月の都議会委員会で、質問内容を事前に都にメールで送った際、文書の作成者名が小池氏に近い当時の都顧問小島敏郎氏だったことが15日、複数の関係者への取材で分かった。3月の都議会定例会で、自民党が「小島氏が原稿を渡したやらせ質問ではないかという疑念がある」と指摘。都は共同通信の開示請求に対し、メールの存在を認めつつ「議員からの信頼を損なう恐れがある」などとして非開示にした。政策決定の中枢に近い都顧問が議員の質問を作成していれば、首長と議会が監視し合う二元代表制に反する恐れがある。

 都民ファの樋口高顕氏は昨年9月1日の経済・港湾委員会で、小池氏の示した豊洲市場への移転と築地市場の跡地再開発の基本方針に関連して質問した。関係者によると、ワード形式で5枚の質問案を事前に都側にメール添付で送信したが、ファイル情報では文書作成者が「小島敏郎」となっていた。樋口氏は今年3月、報道陣に「小島氏は質問作成中に助言を受けた1人」と認めたものの「質問は自分で一から作った」と強調した。文書の作成者名が小島氏となっている点と矛盾している。