防衛省は16日、イラク復興支援特別措置法に基づき2004~06年に派遣された陸上自衛隊部隊の日報を公表した。活動は「非戦闘地域」に限定されていたが、宿営地にロケット弾が撃ち込まれるなど緊迫した場面もあった。小野寺五典防衛相は公表後の記者団の取材に、「戦闘」との記載が「何カ所かあったと確認している」と述べた。

 当時、イラクでは各地で戦闘が続いており、自衛隊にとって初の「戦地」派遣の活動記録となる。日報の公表により、当時の政府判断が適切だったのかを問う声が強まりそうだ。公開分は延べ435日分、1万4929ページに及ぶが、黒塗り部分も多い。

 小野寺氏は「イラク復興支援特措法に基づいた活動だったとの認識は変わらない」と強調。「現場の部隊がどのような活動をしていたか詳細に記されている。今後の活動のためしっかり保存したい」と話した。

 03年7月に成立した特措法により、政府は陸自の延べ約5500人をイラク南部のサマワに派遣。隊員は医療指導や給水、学校など公共施設の整備に従事した。

 宿営地や周辺には十数回にわたり迫撃砲などによる攻撃があり、ロケット弾が敷地内のコンテナを貫通したり、道路脇の仕掛け爆弾が爆発し、陸自の車両が破損したりしたこともあった。負傷者はいなかった。

 防衛省は昨年2月の国会で野党側に日報の存在を否定。実際は同3月に陸自で見つかっていたが、小野寺氏に報告されるまで1年以上かかり、野党は「組織的隠蔽(いんぺい)だ」と反発している。(共同)