米コロンビア大は16日、優れた報道などに贈る今年のピュリツァー賞を発表した。公益部門にはハリウッド映画界の大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ疑惑を追及した有力紙ニューヨーク・タイムズと雑誌ニューヨーカーを選んだ。

 この報道を機に世界各地の女性らが自身の被害体験を証言する動きが拡大。ツイッターでハッシュタグ「#MeToo」(「私も」の意味)を付けた告発も活発化し「インパクトの強いジャーナリズム」と評価された。

 調査報道部門には、南部アラバマ州連邦上院補選の共和党候補による少女へのセクハラ疑惑を暴露したワシントン・ポスト紙が選出された。

 ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポスト両紙は2016年の米大統領選で、ロシア政府が当時候補者だったトランプ氏の陣営と共謀して選挙に干渉したとされる疑惑の報道により国内報道部門でも選ばれた。

 国際報道部門は、フィリピンのドゥテルテ政権が進める麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害を精力的に報じたロイター通信のクレア・ボールドウィン氏ら3記者に決まった。

 音楽部門では米ラッパーのケンドリック・ラマーのアルバム「ダム」が選ばれた。ラップ音楽の選出は初で、会場では驚きの声が上がった。(共同)