新潟市西区の大桃珠生さん(7)が殺害され、JR越後線の線路に遺棄された事件で、死体遺棄などの容疑で逮捕された小林遼容疑者(23)が殺害について認める供述をしていることが15日、捜査関係者への取材で分かった。「車で女児にぶつかった」とも供述する一方、遺体には衝突の形跡がなく、新潟西署捜査本部は慎重に裏付けを進める。捜査関係者らによると、小林容疑者は4月に県青少年健全育成条例違反容疑で書類送検されており、事件翌朝には捜査線上に浮上していたとみられる。

 小林容疑者は大桃さんの殺害についても認める供述をしているという。新潟西署捜査本部は、殺人容疑でも取り調べる。

 死体遺棄と死体損壊の疑いで逮捕された小林容疑者は調べに対し、「車で女児にぶつかった」と説明している。しかし、司法解剖の結果、大桃さんの遺体には車に衝突したような形跡がなかった。捜査本部は、うその供述をしている可能性もあるとみて、事件の詳しい経緯を調べる。

 捜査関係者によると、小林容疑者は大桃さんと面識はなかったとみられ、接触した経緯についても説明しているという。現場の状況と食い違うこともあり、県警は慎重に捜査するとともに自宅や押収車両の遺留品を調べる。県警は15日午後、小林容疑者を送検した。

 逮捕容疑は7日午後10時20分ごろから同10時半ごろ、新潟市西区青山水道のJR越後線の線路に大桃さんの遺体を遺棄し、上り普通列車にひかせて損壊した疑い。捜査本部は下校中に連れ去り、首を絞めて殺害後、遺体を車で遺棄現場まで運んだとみている。

 大桃さんの遺体が遺棄、損壊された現場は小林容疑者の自宅から約70メートルの距離にあった。

 捜査関係者によると、事件のあった時間帯に現場付近を通った車両の絞り込みで小林容疑者を把握。車で女子中学生を連れ回した県青少年健全育成条例違反の疑いで4月に書類送検しており、早い段階で関与の疑いが浮上していたという。勤務先には8日朝には、県警から電話が入っていた。

 小林容疑者は電気工事士で、事件当日から逮捕されるまで仕事を休んでいた。捜査員が14日朝、自宅から約4キロ離れた道の駅で身柄を確保。任意同行し、乗っていた黒い軽乗用車を押収した。