学校法人「森友学園」の補助金詐取事件で、詐欺罪などに問われた前理事長の籠池泰典被告(65)と妻の諄子被告(61)が、大阪府豊中市の国有地での小学校建設を巡り国の補助金約5600万円をだまし取ったとする起訴内容を争う方針であることが16日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、両被告は国の補助金について「手続きの詳細を分かっておらず、詐欺の認識はなかった」として同罪は成立せず、法定刑の軽い補助金適正化法違反が適用されるべきだと主張。不正受給を認めるかどうかは検討中だという。

 両被告は学園運営の幼稚園などへの大阪府と大阪市の補助金計約1億2千万円をだまし取ったなどとして詐欺と詐欺未遂の罪でも起訴されている。関係者によると、詐取の起訴内容について籠池被告は今後開かれる公判で補助金を申請した事実は認める方針だという。だが「詐欺罪に当たるかどうかは別の問題だ」としている。諄子被告は「補助金の詳しい中身は知らなかった」と主張し否認する方針。

 両被告は昨年7月に大阪地検特捜部に逮捕されて以降、勾留が継続。今月初旬に弁護人が2度目の保釈請求をし、近く裁判所が判断を出すとみられる。

 起訴状によると、両被告は小学校の建設費を水増しして不正に国の補助金を2016年3月~17年2月に受給したほか、11~16年度に大阪府・市が支給する「要支援児」の受け入れ補助金などを詐取したなどとしている。(共同)