史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(15)が5日、大阪市の関西将棋会館で指された第31期竜王戦5組ランキング戦決勝で石田直裕五段(29)を破って優勝し、羽生善治竜王(47)への挑戦者を決める挑戦者決定トーナメント(T)に進出した。優勝賞金155万円を手に入れた。4月に高校進学後、負けなしの7連勝。公式戦通算成績は78勝12敗。

 終盤の攻め合いを制した藤井は「感触のよくない手もあった」としながらも厳しい手を指し続け、投了に追い込んだ。

 初対局となった石田は「終盤の読みの精度はすごいと感じた。自分には見えていない手を指されて対応することができなかった」と完敗を認めた。

 藤井は昨年、6組で優勝して決定Tに出場しており、これで2期連続の進出となった。挑戦者決定Tは各組上位者11人によるトーナメント。藤井は羽生竜王への挑戦権を得るまで最短で7連勝が必要となる。

 昨年の竜王戦決定Tの初戦は増田康宏四段(現六段)に勝ち、歴代最多の29連勝を達成した。「昨年は2回戦で負けてしまったので、今期は経験を生かして上を目指したい」。決定T初戦は6組1位の都成竜馬五段(28)と対局する。

 挑戦権を獲得し、10~12月にかけて行われる7番勝負で、羽生竜王からタイトル奪取すれば、昇段規定「竜王位1期獲得」をクリアすることになり「16歳八段」が誕生する。