島根県川本町で9日に予定されていた性的少数者(LGBT)のコントラバス奏者による演奏会が、案内ポスターに書かれた「おネエ系」などの言葉が不快だと指摘されたのをきっかけに中止になっていたことが7日、分かった。

 川本町教育委員会によると、演奏会は町の地域おこし協力隊員が主催し、町教委などが後援。京都市交響楽団のコントラバス奏者ジュビレーヌ・イデアラ(本名出原修司)さんと同僚1人が出演予定だった。

 ポスターはイデアラさん自身が作成し「業界初のおネエ系バスドル(コントラバス・アイドル)」との表現があった。これに対し後援の依頼を受けた松江市の市民団体が「不快」だと町教委に指摘。町教委は主催者を通じて5月下旬に修正を促したが、イデアラさんは「もっと早く相談してほしかった。直前の修正には応じられない」とし、中止が決まった。

 指摘したのは性同一性障害がある人々を支援する市民団体で、上田地優代表は「おネエ系という言葉はLGBTへの差別を生んできた原因の一つだ。これを認めると、これまでの活動が無意味になってしまう」と話している。(共同)