JR東海は13日、東海道新幹線内で男女3人が殺傷された事件を受け、民間警備会社の警備員を増員し、車内や駅構内の巡回を強化するなどの安全対策を始めたと発表した。スマートフォンのグループ通話で、乗務員全員が同時に会話できる仕組みも導入する。

 金子慎社長が同日の記者会見で明らかにした。

 JR東海によると、グループ通話は、3月に乗務員全員に配備した業務用スマホの通話アプリを改良し、8月の導入を目指す。事件の状況を乗務員全員が把握し切れていなかったとし、スマホを使い乗務員間で情報を共有できる仕組みを作る。

 今回、事件の発生を車内放送で乗客に伝えておらず、避難誘導もできていなかったため、新たな対応も含め検証していく。

 警備員増員は今月12日から実施したほか、警察官の乗車を増やすよう沿線の警察に依頼。巡回の頻度を検討し、警備方法も警察に相談する。

 手荷物検査については、時間と手間がかかり客の利便性を損なうとして、導入を見送った。金子社長は「東京駅の利用客は1日10万人おり、現実的ではない。違う形で安全を確保していきたい」と説明した。(共同)