東海道新幹線で乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人容疑で送検された無職小島一朗容疑者(22)が「社会を恨んでいる。誰でもいいから殺そうと思った。人を殺す願望は昔からあった」と供述していることが13日、捜査関係者への取材で分かった。事件を起こす場所を新幹線にしたことについては「特に意味はない」と話している。

 凶器のなたとナイフは「犯行に使うため」と数カ月前に買い、新幹線の指定席券は事件当日の9日夜に東京駅で購入したことも判明。神奈川県警は、凶器を事前に準備していることから計画性があったとみており、無差別的に多数の乗客を狙おうとした動機や経緯を捜査している。

 捜査関係者によると、小島容疑者は昨年12月ごろ、愛知県岡崎市の祖母宅を出た後、長野県内で野宿をしていた。なたとナイフを購入し、電車で上京したと供述しており、野宿生活中に襲撃を思い付いたとみている。

 小島容疑者は「長野県を何回か旅行したことがあり、好きだった」と話している。

 県警は13日、祖母宅を家宅捜索した。

 襲撃された女性2人の座席は当初の説明と異なり、容疑者の右隣が26歳で、通路を挟んだ隣が27歳だったことがその後の調べで判明した。

 事件は今月9日午後9時45分ごろ、新横浜-小田原間を走行中の東京発新大阪行きのぞみ265号(16両編成)の12号車で発生。女性2人がなたで切り付けられて軽傷を負い、止めに入った会社員梅田耕太郎さん(38)が殺害された。

 梅田さんの遺族は13日、弁護士を通じて「たくさんの励ましのお言葉を頂き感謝しております。今は静かに故人を見送りたいという気持ちでおります」とするコメントを公表した。(共同)