文部科学省の中枢幹部が、子どもの「裏口入学」に関与か-。東京医科大(東京都新宿区)を、文科省の私大支援事業の対象校に選定する見返りに、不正な加点で自分の子どもを入試に合格させたとして、東京地検特捜部は4日、受託収賄の疑いで、同省科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)容疑者(58)を逮捕した。

 東京医科大は4日、「東京地検の捜査を受けていることは事実。捜査に全面的に協力する」とのコメントを発表した。同大のホームページによると、今年の医学科の一般入試では受験者数3535人に対し、合格者数は214人。倍率は約17倍だった。

 新宿区のキャンパスでは学生から「裏口入学は不公平」と憤る声が聞こえた。医学科4年の男子学生は「親の力で入れるなんてうらやましい。平等じゃない」。別の男子学生は「もし事実なら、さまざまな支援事業が取りやめになるなど、自分たちの教育にも影響が出るのでは」と不安げに話した。一方で、佐野容疑者の子どもについて「知らずに一生懸命勉強しているとしたら、かわいそうだ」と気遣う学生もいた。