活発な梅雨前線による西日本豪雨は8日、各地で被害が拡大し、死者は計85人に上った。安否不明者は50人以上。中国・四国地方を中心とした被災地では自衛隊などが救助活動や捜索を継続した。

 愛媛県宇和島市では小学生を含む家族3人が行方不明になり、断続的に強い雨が降る中、自衛隊員らが重機や手作業で土砂やがれきを取り除いた。

 家族をよく知る近所の女性(73)は「どうか早く見つけてあげてほしい。せめて3人一緒にいてくれれば」と声を詰まらせた。「昨日の朝、避難するため玄関で長靴を履こうとした瞬間、先に家を出たはずの父親の姿がなくなっていた」。同市の別の地区では、道路が土砂にのみ込まれ父親の行方が分からなくなった泉仁美さん(28)が、目を腫らしながら捜索を見守った。