群馬県警は9日、同県嬬恋村の商店で5月に現金を奪ったとして、事後強盗の疑いで指名手配した元県警捜査2課の警部補宮腰大容疑者(37)=懲戒免職=が逃走に使ったとみられる盗難車を、富山市猪谷の神通川の河原で発見したと明らかにした。宮腰容疑者は見つかっていない。

 県警によると、車は大雨による増水の影響で、上流から流れ着いたとみられ、天井がつぶれるなど激しく破損し、逆さの状態だった。状態から高所から転落した可能性もあるという。群馬県内に車を運び、車内の遺留物などを詳しく調べる。

 発見現場は岐阜県境に近い山間部で、9日午前9時ごろ、近くで河川工事をしていた建設会社の男性社員が見つけた。最後に現場を確認した3日午後にはなかったという。

 指名手配容疑は5月2日未明、嬬恋村の商店で現金約1万円とビール券を盗み、取り押さえようとした警察官に体当たりし、押し倒すなどした疑い。

 車は同日午前、長野県松本市を通過したことが確認され、正午すぎには、酷似した車が発見現場から約300メートル離れた国道41号のトンネル付近の空き地に止まっている様子が、通行車両のドライブレコーダーに写っていた。

 県警は同8日に宮腰容疑者を公開手配。正当な理由なく無断欠勤を続けているとして、6月に懲戒免職処分になった。(共同)