西日本豪雨の被害にあった各地では、惨状が徐々に明らかになってきた。共同通信のまとめでは、5日以降の死者は広島47人、岡山36人、愛媛25人、京都4人、山口、福岡各3人、兵庫、鹿児島各2人、岐阜、滋賀、高知、佐賀各1人。なお6府県の86人が安否不明で全容は見えず、被害はさらに拡大する恐れがある。

 安否不明者の大半は広島県と岡山県に集中。倉敷市によると、川の堤防が決壊した真備町地区では浸水家屋が推計約4500戸以上、地区一帯からの避難者は3000~5000人とみられる。一方で排水作業も進み、患者や職員らが孤立していた「まび記念病院」では9日未明、全員の救出を確認した。

 広島県では、熊野町川角5丁目の住宅地で土砂崩れに巻き込まれて12人が安否不明になり、うち1人とみられる遺体が、福山市ではため池決壊で家ごと流された女児(3)の遺体が見つかった。9日午後5時半時点で15府県の避難所に計約1万1000人が身を寄せている。

 気象庁は9日、西日本の広い地域に被害をもたらした今回の大雨について「平成30年7月豪雨」と命名。引き続き警戒を呼び掛けている。