知人の中国籍の姉妹を殺害し、遺体が入ったキャリーバッグを山中に遺棄したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた無職岩崎竜也被告(40)の裁判員裁判の論告求刑公判が11日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれ、検察側は「計画的で極めて残虐な行為」として死刑を求刑し、結審した。弁護側は無罪を主張した。判決は20日。

 論告で検察側は「好意を持っていた姉から偽装結婚の相手としてしか見られなかったことに腹を立てた」と指摘。犯行が発覚しないよう妹も殺害したとして、「落ち度のない2人を続けて殺害しており、人命を軽視している」と述べた。

 弁護側は最終弁論で「2人をバッグに入れて部屋から運び出したのは、偽装失踪への協力で説明がつく。第三者が殺害したとみるべきだ」と主張。岩崎被告は「やっていません」と訴えた。

 論告に先立ち、姉妹の父親は「家族思いの自慢の娘だった。2人を帰してほしい」と涙ながらに話した。

 起訴状によると、昨年7月6日、陳宝蘭さん=当時(25)=と妹の宝珍さん=同(22)=が住んでいた横浜市中区のマンションに侵入して2人の首を圧迫して殺害、遺体をキャリーバッグに詰めて運び出し、翌7日に神奈川県秦野市の山林にバッグごと遺棄したとしている。(共同)