タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に閉じこめられた地元サッカーチームの少年らは、視界のきかない泥水の中を潜水して洞窟を脱出する際、恐怖を軽減させて「パニックを起こさないようにするための薬」を服用していたことが11日までに分かった。タイのプラユット首相が記者団に明らかにした。

 全長約10キロの出入り口から約4キロの場所に閉じこめられた少年らは、潜水と徒歩を繰り返して脱出することを余儀なくされた。

 地元紙などによると、洞窟内は暗くて空気が薄く、水には泥がまじる。潜水して進むルートは狭く曲がった場所もあり、救助に当たったデンマーク人潜水士は「極度に危険な潜水で、明かりは自分たちが手にしているライトのみだ」と話した。

 少年1人につき潜水士2人が付き添ったが、潜水と水泳の経験がほとんどない少年らにとって、暗黒の水の中を進むことは大変な恐怖が伴ったに違いない。

 少年12人と男性コーチはプロの潜水士でも難しいとされる難所を突破。デンマーク人潜水士は「驚くほどに強い子どもたちだった」と称賛した。(共同)