西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県では11日、各地のため池で亀裂や泥水の漏れが相次いで見つかり、各自治体は決壊の恐れもあるとして住民への避難指示や安全確認に追われた。けが人はいない。

 福山市瀬戸町では午前7時50分ごろ、管理者から「土手に亀裂が入っている」と通報があり、午前8時15分ごろには「崩れ始めた」と連絡があった。土手の一部から水が漏れ、市の避難指示に応じ住民は近くの高台に逃げた。市職員らが排水作業に当たった。

 福山市神辺町では午前11時ごろ、「二つのため池が決壊した」との情報があったが、すぐに安全が確認された。午後4時前には、同町にある別のため池で水位が危険な状況となり、市が避難を呼び掛けた。

 東広島市八本松町正力でも午後に入り、ため池から水路へと泥水が漏れているのが確認された。市は午後2時半ごろ、避難を指示。東広島市河内町中河内のため池では、工事中の業者から決壊の恐れを指摘され、一時的に避難指示を出した。

 八本松町のため池近くの交差点では、警察官が拡声器で避難を呼び掛け、近くの店の従業員らが急いで車に乗り込んだ。中学校の関係者は「昨日、府中町でも川が決壊したばかり。心配だ」と不安そうだった。(共同)