西日本豪雨の被災地では各地で気温30度を超える中、安否不明者の必死の捜索が続いた。

 不明者の捜索が続く被災地では、復旧に向けた動きも進む。ボランティアや救援物資など、全国から支援の手が続々と届く中、自治体の一部は、個人向けに「支援物資を送らないで」と呼び掛けている。被災者対応に追われ、受け入れ態勢が整わないためだ。

 「現在、個人からの支援物資は受け付けていません」。真備町地区が広範囲で浸水し、甚大な被害が出た岡山県倉敷市。ツイッターで呼び掛けたところ、瞬く間にリツイート(転載)が増えた。市の防災担当者は「多くの物資をもらい、置き場所に困りつつある。善意は誠にありがたいが、被災者対応に万全を期すため、当面お断りせざるを得ない」と話した。

 市によると、真備町地区の橋付近に大量の支援物資が置かれ、自衛隊から「通行できない」と連絡が入る事態も。橋を渡れなかった個人が物資を置いたとの情報があるという。

 大規模な土砂崩れが起きた広島県熊野町も「十分な対応ができない」と個人の持ち込みを断っている。個人からの物資はさまざまな種類が箱詰めされていることが多く、職員が仕分けに手間取ったり、ニーズに合わなかったりしがちだ。

 中には必要品を示し、救援を求める自治体も。多くの住宅が浸水した岡山県矢掛町は、復旧作業に使う軍手やタオルなどをホームページに明記した。「こちらが必要なものだけになってしまうが、個人様でも提供いただければありがたい」。現状では金銭的支援が一番有効との声もあり、ニーズに合った支援が求められそうだ。