栃木県警足利署は8日、外貨両替を持ち掛けて現金1000万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで大手旅行会社JTBの子会社「JTB関東」(さいたま市)の元社員で住所不定、自称アルバイト田村泰暢容疑者(49)を逮捕した。約50人から計約24億円を集めた疑いがあるとみて、裏付けを進める。

 逮捕容疑は同社の営業職だった2016年3月、知人を介して知り合った前橋市の会社役員の男性に「外貨両替すると、銀行から手数料8%が戻る。うち半分を顧客が受け取ることができる」などと持ち掛け、現金1千万円をだまし取った疑い。容疑を大筋で認めている。

 署などによると、10年ごろから同様の方法で金を集めていたとみられる。次第に顧客への支払いが滞り、16年7月に「自首したい」と署を訪れた後、懲戒解雇された。署は任意で捜査を進めていた。

 昨年3月、栃木、群馬、埼玉各県の顧客らが田村容疑者とJTB関東、JTBに計4億1400万円の返還を求め、東京地裁に提訴。争わなかった田村容疑者に対しては、原告側の請求を認める判決が言い渡された。(共同)