山梨陸上競技協会は10日、中学生の陸上の県大会で、男性審判員が2選手の記録を、全国大会に出場できる「参加標準記録」に到達するよう不正に計測していたと明らかにした。審判員は「記録がわずかに届かなかったので、甘くしてしまった」という趣旨の説明をしているといい、協会は今後処分する方針。同協会によると、7月8日の女子100メートルハードルと、同29日にあった男子110メートルハードルのゴール時の写真判定で、本来は「胴体」で計測すべきなのに「首」で記録を取り、0・01秒速くしていた。審判員は聞き取り調査に「不正だと分かっていたが、標準記録が頭にあった」と話したという。

 うち1人の選手については、1回目のレースが機材の操作ミスで写真判定できず、2回走らせたことを悪く思ったとも説明している。写真データの提供を受けた日本陸上競技連盟(東京)が2日に不正を指摘し発覚。協会は2選手に謝罪した上で、全国大会には県の「推薦枠」で出場させる。同協会の保坂一仁専務理事は「子どもたちに迷惑を掛け、深くおわびする」と話した。