人工知能(AI)を駆使し、相手に合わせて多彩な会話ができる「鉄腕アトム」型のコミュニケーションロボット「ATOM」が完成し、開発した講談社など5社が10日、東京都文京区の同社で発表会を開いた。漫画やアニメのキャラクターがモデルのAIロボットは過去に例がないという。

鉄腕アトムの作者、手塚治虫さんの生誕90年を記念し企画されたATOMは身長約44センチ、体重約1・4キロ。二足歩行しアニメの主題歌を歌い踊るほか、最大12人の顔と名前を認識して励ましたり慰めたり。あくび、くしゃみをするなど人間味あふれる多彩なコミュニケーション機能が自慢だ。

発表会ではラジオ体操を実演。胸の液晶画面を使った絵本の読み聞かせや落語の口演も映像で紹介した。インターネットを通じ有料のAIサービスにつなげば、会話相手の関心事を把握し、思い出も共有。旬の話題で世間話ができる。アトムのアニメも楽しめる。

手塚プロダクションが外装を監修、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOが技術面を手掛け、講談社が昨年春から雑誌「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」(全70号、税別計18万4474円)の付録として部品を販売。約2万人の購読者に、11日発売の最終号が届くのに合わせ発表会を開いた。

組み立て不要の完成版(希望小売価格・税別21万2900円)も10月1日に発売。開発を統括した講談社の奈良原敦子さんは「ATOMは好奇心が強く寂しがり屋。どんどん話しかけて友達になって」と話した。(共同)