近畿大は10日、関西地方に大きな被害をもたらした台風21号の影響で、和歌山県串本町の施設が被災し、養殖していた「近大マグロ」約250匹が死に、約350匹がいけすから流出したと発表した。被害総額は約1億円に上るという。

台風が接近した4日、沖合にある直径約30メートルのいけすが波でゆがんだことが原因。窒息したり、傷ついたりしたとみられる。元の位置に固定するロープも切れ、いけす自体も約100メートル流された。いけすでは、重さ約30キロの出荷サイズに成長したクロマグロ約600匹を養殖していた。

近大は、02年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功。04年から出荷を始め、近大マグロを使ったカップ麺なども発売された。ただ近大によると、他の施設でも養殖しており、近大マグロを提供する専門飲食店の運営には影響はないとしている。