石井啓一国土交通相は11日の記者会見で、台風21号の影響によるタンカー衝突で損傷した関西空港の連絡橋に関し、月内にも鉄道の運行を再開できるとの見通しを示した。当初は10月上旬を目指していたが、12日に道路部分の橋桁撤去を始め、1週間程度の前倒しが見込めるという。

石井氏は、空港がある人工島全体で最大約8000人が取り残され、空港も一時閉鎖に追い込まれた事態を踏まえ、運営する関西エアポートに対し「事前の防災対策が十分だったか、しっかり検証してもらう」と述べた。また海上にある各地の空港についても、必要な防災対策を検討する意向を示した。

関空では4日、連絡橋の道路部分にタンカーが衝突し、橋桁が並行する鉄道の線路側にずれたため、電車の走行を妨げている。撤去作業は橋桁をクレーンでつり上げ、14日の完了を目指す。

浸水の影響で使用できなくなっているA滑走路について、石井氏は、第1ターミナル南側の施設とともに週内に暫定的な運用を始める方針も改めて強調した。発着便の振り分けは、国際線を含めて大阪(伊丹)空港に40便、神戸空港に30便の増便を求め、地元自治体と調整しているという。(共同)