12日午前3時10分ごろ、大阪市生野区巽西3丁目の住宅街の路上で、不審な乗用車を追跡していた生野署のパトカーに別の乗用車が体当たりした。それぞれ男が運転しており、署員2人が2台の乗用車に計7発発砲、衝突してきた車の男を公務執行妨害と殺人未遂などの疑いで現行犯逮捕した。

男は弾が当たって肩などにけがをし、病院に搬送された。命に別条はない。40代とみられるが、身分を示す所持品はなく、氏名も名乗っていない。追跡された車の男は車を置いて徒歩で逃走した。

生野署によると、ライトを消して停車している乗用車を発見し、職務質問しようとしたところ、約100メートル離れた袋小路に入った。別の車がバックしてパトカーに体当たりしてきたため、パトカーを運転していた男性巡査部長(27)が、衝突した乗用車の男に2発発砲。助手席の男性巡査長(27)が追跡していた乗用車に5発発砲したという。巡査長は割れた車のガラスで左手に切り傷を負った。巡査部長にけがはなかった。

逃走したのは若い男で、身長約170センチ。富田林署から逃走した樋田淳也容疑者(30)ではないという。生野署が公務執行妨害と殺人未遂の容疑で行方を追っている。

追跡が適正だったかについて、生野署の近藤亮治副署長は「詳細は現在調査中」とのコメントを出した。

近所の50代の自営業男性は「ガシャン」という大きな音で目が覚め、直後に発砲音を聞いた。「怖くて外に出られなかった」と不安そうに話した。

現場は大阪メトロ千日前線南巽駅から北西約1キロの住宅街。周囲には小学校や老人福祉施設が点在している。

近くの市立田島小では児童の安全確保のため、通学路に普段よりも多くの教職員を配置した。(共同)