台風21号に伴う高潮によって浸水した関西空港は14日、第1ターミナルビルの南側エリアとA滑走路の運用を再開した。

4日の全面閉鎖から10日ぶり。西日本高速道路は破損した連絡橋の鉄道路線側にずれた橋桁2本のうち残っていた1本の撤去作業を終えた。2つのターミナルの全面再開に合わせ、21日の鉄道運行を目指す。関空を運営する関西エアポートは同日以降、通常の運航スケジュールに戻ると発表した。

第1ターミナルビル2階の国内線搭乗口から全日空の羽田便に乗客が乗り込み、午前7時すぎ、管制の指示でB滑走路から離陸した。A滑走路は未明に貨物便が離陸に使用、旅客便ではフランクフルト発のルフトハンザ機が午前7時20分ごろ、第1便として着陸した。この日は国際線約80便、国内線約40便が離着陸。関空を使用する大半の航空会社が使用する第1ターミナルでは通常時、1日約400便が発着しており、被災前の約30%に当たる。

関西エアポートは南側エリアの運用再開に伴い順次便数を増やし、20日までに50%まで回復できると見込んでいる。残る北側エリアも21日をめどに再開し、第2ターミナルビル・B滑走路と合わせて旅客輸送に関わる施設の全面再開を目指す。

タンカーが衝突した連絡橋の自動車専用道路を管理する西日本高速道路は、12日に橋桁2本のうち1本(幅14・5メートル、長さ90メートル、重さ1040トン)を撤去。14日は残り1本(幅約14・5メートル、長さ98メートル、重さ1120トン)を外した。鉄道の橋桁に大きな損傷がなければJR西日本は21日にも運転を再開する。

大阪空港では14日、地元自治体との合意後初めて関空の振り分け便として、日本航空と全日空が成田や沖縄と結ぶ国内線計10便を運航した。15、16日も同様に予定する。国土交通省は関空の本格復旧までの間、国際線を含めて大阪空港で40便、神戸空港で30便とする振り分けは維持されるとしている。(共同)