1990年生まれの女性の場合、65歳まで生きれば3人に2人が90歳まで長生きする-。厚生労働省は10日、社会保障審議会の年金部会に超長寿社会を象徴するこんなデータを示した。高齢期の就労と年金制度の姿を議論する参考資料と位置付けた。

推計では、90年生まれで65歳まで生きた男性が90歳まで生きる確率は44%、女性は69%。女性が100歳まで生きる確率は80年生まれと90年生まれが最も高く、ともに20%にもなった。

50年生まれは、65歳を過ぎると男性で35%、女性で60%が90歳まで長生きする。男女とも年齢が若くなるほど長生きする確率は増すとしている。

部会では「今の75歳は昔の65歳と同じくらい元気だ」「高齢者を65歳ではなく75歳と捉えてもいいのではないか」といった意見が委員から出る一幕もあった。

平均寿命が延びる中、高齢期の就労ニーズも多様化している。この日の部会では、年金制度もそれに合わせて柔軟化が必要との見解で一致した。今後、受給開始年齢の選択肢を増やすことや、私的年金の活用促進などを具体的に議論していく。(共同)