中央アジア・カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から11日、国際宇宙ステーションに向けてロシアの宇宙船ソユーズが打ち上げられたが、1段目のロケットを切り離す際に異常が発生した。ロシア、米国の宇宙飛行士2人が緊急脱出し、カザフスタン国内に無事帰還した。

タス通信によると、ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスは11日、事故原因が解明されるまでソユーズの打ち上げを凍結すると決定。ソユーズに全面的に依存している国際宇宙ステーションでの要員交代に支障が出る見通しで、日本を含む各国の有人宇宙飛行計画への影響は必至だ。

乗っていたのはロシア人のアレクセイ・オフチニン、米国人のニック・ヘイグの両宇宙飛行士。ロシアメディアによると、打ち上げから約2分後、切り離された1段目が本体部分と接触する事故が起きた。2人は脱出用カプセルでソユーズを離脱し、バイコヌールの北約400~500キロの地点に着陸、ロシア軍に救助された。いずれも負傷しておらず、元気だという。

ソユーズからの脱出事故としては、1983年9月の打ち上げの際に火災が起き、宇宙飛行士2人が脱出して以来の重大事態。

今回、ソユーズは国際宇宙ステーションに2人の宇宙飛行士と食料など物資を運ぶ予定だった。ステーションには現在、ロシア、ドイツ、米国の3人の宇宙飛行士が滞在している。ロシア宇宙当局は12月に交代要員を乗せてソユーズを打ち上げ、3人を地球に帰還させる予定だった。ステーションには宇宙船が連結されており、滞在要員の帰還には問題がない。

ロシア当局筋によると、無人となったソユーズは地上に落下したが、周囲に被害はなかった。(共同)