政府は12日の閣議で、皇位継承に伴う一連の儀式の詳細を検討する「式典委員会」の設置を決定した。安倍晋三首相は官邸で開いた初会合で、皇太子さまが新天皇に即位される来年5月1日を、その年一回限りの祝日とする方向で検討を進める意向を示した。祝日法の規定により、前後は10連休となる。秋篠宮さまが皇位継承順1位の「皇嗣(こうし)」になることを示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」を2020年4月19日に行うことも決めた。

首相は一連の儀式について「国民が、こぞってことほぐことができるよう万全の準備を進める。心のこもったお祝いの式典へ詳細を検討する」と述べた。政府は平成の代替わりを踏襲し、皇室の伝統や憲法との整合性にも配慮しながら、式次第や参列者といった各儀式の概要を順次作成する方針だ。

式典委員会は首相がトップを務め、官房長官と3人の官房副長官、内閣法制局長官、宮内庁長官、内閣府事務次官がメンバー。この日の会合では、一連の儀式の皮切りとなる来年2月24日の「天皇陛下在位30年記念式典」の次第概要を決めた。首相の式辞や衆参両院議長らの祝辞の後、陛下が言葉を述べる。

官房長官を本部長とする「式典実施連絡本部」も発足させ、各府省庁間の連絡調整に当たる。

政府は4月、退位の礼や即位の礼といった儀式の大枠を定めた基本方針を閣議決定。8月には儀式の準備作業を統括する「皇位継承式典事務局」を設け、式典委員会と式典実施連絡本部の発足準備を進めていた。

天皇陛下は19年4月30日に退位し、皇太子さまが翌5月1日に即位する。天皇陛下が三権の長に最後の言葉を述べる「退位礼正殿の儀」(19年4月30日)、即位の礼の中心的儀式である「即位礼正殿の儀」(19年10月22日)などを内閣の助言と承認が必要な国事行為として実施することが既に決まっている。(共同)