人を殺して死刑になろうと、山形、愛知など5県で、金目当てに男性を刃物で襲ったり、知人宅に火をつけたりしたとして、強盗殺人未遂や現住建造物等放火未遂などの罪に問われた住所不定、無職藤本文男被告(53)の裁判員裁判の判決で、山形地裁は26日、懲役23年(求刑懲役26年)を言い渡した。

判決理由で児島光夫裁判長は「被告は、母が亡くなり、生活にも困窮して自暴自棄になった。各地を転々としながら、人を殺害する機会をうかがって事件を起こした。(3週間余りの)短期間に犯行を重ねており悪質だ」と指摘した。一方で、起訴された7件中6件について「自首して捜査に貢献した」と述べた。

判決によると、被告は2016年8月、山形県村山市の道の駅で、ベンチに寝ていた男性の顔を包丁で刺してけがを負わせた。同年7~8月、名古屋市北区と秋田県羽後町の店舗兼住宅への放火未遂、愛知県小牧市と盛岡市でのコンビニ強盗、小牧市と岐阜市のガソリンスタンドでの無銭給油の各事件を起こした。(共同)