東京都内ではJR初となるカタカナを組み合わせた新駅が誕生する。JR東日本は4日、山手線と京浜東北線の品川~田町間に建設中で2020年春に山手線30番目の駅として暫定開業する新駅の名称を「高輪ゲートウェイ」にすると発表した。一般公募した駅名案の第1位は高輪(8398件)だったが、130位(36件)から急浮上して採用された注目の新駅名に賛否両論の声が上がった。

1971年の西日暮里駅以来49年ぶりに誕生する山手線30番目の新駅。注目された駅名は、JRでは都内初のカタカナを組み合わせたものになり、注目度は超特急で拡散した。「高輪の名前が入ったのは良かった」と港区高輪在住の女性会社員(30)は話したが「ゲートウェイを付ける必要があるとは思えず、長い駅名は言いづらい」と山手線では最長の10文字駅名に複雑な表情だった。英国に赴任中で一時帰国したという塚田壮太郎さん(28)は「外国人にも親しみやすい気がする」と賛否の声が駆けめぐった。

今年6月5日から30日まで一般公募された駅名案の応募総数は6万4052件(応募種類1万3228)で第1位は高輪(8398件)だった。2位芝浦(4265件)、3位芝浜(3497件)と続いた。「高輪ゲートウェイ」の応募は36件で130位だった。新駅周辺は江戸時代は東海道の街道沿いの町として栄えた。27年開業予定のリニア中央新幹線が発着する品川駅や羽田空港が近く、交通の重要拠点として玄関口を意味する「ゲートウェイ」が盛り込まれた。記者会見でJR東日本の深沢祐二社長は「多くの人をつなぐ結節点として、みんなに愛され浸透してほしい」と話したが、ネット上には「決定の経緯が知りたい」などの声が広がった。

「港南」「芝浦」など近隣の地区の名前も候補になる中で高輪の地名が入ったが、高輪泉岳寺前商店会の石川進会長(56)は複雑な面持ちだった。「喜び半分、驚き半分。6年くらいかけて署名も集めたが、カタカナが付くとは夢にも思わなかった」。

カタカナが入る駅名としては来年4月開業の「Jヴィレッジ」(福島)などがある。鉄道好きで知られる俳優六角精児さんは「斬新。今までの山手線の駅名にはない響きだ。新時代を予感させる名前なのではないか」と期待する。賛否さまざまな論客を乗せた新駅名は発進オーライ? となるか。