ソフトバンクの大規模通信障害で決済や交通などさまざまな場面で使われているスマートフォンのアプリが一時利用できなくなり、混乱が広がった。アプリの多くは通信と結び付いてサービスを提供する仕組みで、スマホへの依存度が高まった経済社会のリスクが露呈した形だ。

総務省によると、スマートフォンの世帯保有率(2017年)は75・1%。統計を取り始めた10年は9・7%で急速に拡大している。アプリをスマホに導入して各種サービスを使うライフスタイルは今後さらに広がる。

今回の障害では、ソフトバンクのスマホで決済をする際、電波が通じないと完了しないトラブルが各地で起きた。人気バンド「GLAY」の名古屋市の公演では、入場の際の本人確認にQRコードのスマホ表示を求めていたが、チケットだけで入場できるよう急きょ方針を変更した。通信アプリLINE(ライン)や航空券のQRコードを用いたチケットでも同様の問題が発生した。

企業活動にも影響が出た。佐川急便ではドライバーの専用端末に集荷依頼や再配達の情報が届かず、携帯電話もつながらなくなった。会社用スマホをソフトバンクと契約する東京・渋谷のIT企業では「社内の情報共有で使うスマホアプリも動かず、全く仕事にならなかった」(関係者)。(共同)