日産自動車前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)=会社法の特別背任容疑で再逮捕=の指示で支出された中東向け送金のリストに記載のあった名前の半数以上が、ゴーン容疑者の知人とみられることが11日、関係者の話で分かった。担当者らは知人を「フレンド・オブ・ゴーン(FOG)」と呼んでいた。東京地検特捜部はリストを押収。日産の事業に関係ない支出が含まれていた可能性もあるとみて、各国に捜査共助を要請し、資金の流れを調べている。

特捜部は11日、特別背任罪でゴーン容疑者を追起訴した。弁護人は東京地裁に保釈請求した。地裁は15日以降に判断するとみられる。

関係者によると、送金リストに記載された名前の多くは、ゴーン被告の私的な投資を巡り協力したサウジアラビア人のハリド・ジュファリ氏や、オマーンの販売代理店幹部らゴーン被告の知人だった。

送金の多くは、最高経営責任者(CEO)だったゴーン被告が使途を決められる「CEO積立金」が原資で、サウジ、オマーン、レバノン3カ国への支出が突出していた。送金リストは中東をカバーする部署で作成されていたという。

一方、ジュファリ氏側への支払いの一部について、日産の担当者が特捜部の調べに「ゴーン被告の指示で、販売促進費名目の後付け資料を作成した」と説明していることも新たに分かった。(共同)