昨年2月に開かれた平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のスピードスケート・女子3000メートルリレーで金メダルを獲得した韓国の沈錫希選手(21)が代理人弁護士を通じ、高校生だった17歳の時から平昌五輪の1カ月前までの約4年間、代表チームの男性コーチから性的暴行を受けていたと告白した。刑事告訴を受けた韓国警察当局が12日までに捜査に乗り出した。

代理人弁護士の発表などによると、性的暴行は、暴言や脅迫を受けながら指導者用ロッカールームや五輪選手村で続けられた。沈選手は小学生のころ、このコーチに才能を見いだされて競技を始めた。

コーチは既に指導名目で沈選手に暴力を振るった罪に問われ、一審で懲役10月の実刑判決が言い渡され、控訴している。沈選手は控訴審の公判開始後の昨年12月に性的暴行の被害を初めて弁護士に明らかにした。

報復を恐れ誰にも相談できなかったといい、同様の被害が「絶対に起きてはいけないと思った」のが告白のきっかけだったとしている。聯合ニュースによると、コーチ側は性的暴行を否定しており、警察が携帯電話などの所持品を調べている。

韓国はスピードスケート強豪国で、五輪でもメダルを量産してきた。体育行政を担う文化体育観光省は、この告白を受け、スポーツ界全体での実態調査と性暴力の根絶を表明。加害者への体育関連団体による罰則も強化する方針だ。(共同)