日本海で操業していた島根県のカニ漁船「第68西野丸」がロシアの警備艇に連行された問題で、同国の警備当局者は4日「漁船は、ロシアの排他的経済水域(EEZ)での操業に必要な書類を所持していなかった」と述べ、罰金の行政処分を視野に捜査していることを明らかにした。

当局者によると、漁船を調べたところ、冷凍と生のカニ計数トンが見つかった。一部はロシアのEEZ内で漁獲された可能性があるとみて、乗組員への聴取を続ける。

島根県の溝口善兵衛知事は4日、日本の外務省と水産庁を相次いで訪れ、ロシア側への働き掛け強化を要請した後、記者団に「乗組員の家族は心配している。こういうことが二度と起きないよう日ロ両国で適切に対応してほしい」と述べた。

島根県水産課などによると、漁船は利見水産(同県出雲市)の所有で、1月26日に境港(鳥取県境港市)を出港し、同30日に連行された。(共同)