4月9日に告示、21日に投開票される衆院大阪12区、沖縄3区補欠選挙の構図がほぼ固まった。与野党とも夏の参院選を見据えて注力する。大阪12区は「弔い合戦」を印象付ける自民党に対し、野党は元総務相らが挑む。公明党の対応も焦点だ。沖縄3区は与党と主要野党の一騎打ちの様相となっている。

大阪12区を巡り、昨年末に死去した自民党の北川知克元環境副大臣のおい北川晋平氏は4日、大阪市で記者会見し「知克氏の遺志をしっかり引き継ぐ」と立候補の意向を表明した。党幹部は「親族ということが重要。弔い選挙を前面に打ち出す」と語る。

対するのは、2017年衆院選で旧希望の党の比例近畿ブロックから当選し、無所属に転じた樽床伸二元総務相、日本維新の会の新人藤田文武氏。樽床氏は補選出馬のため衆院議員を辞職した。両氏とも過去に北川氏と戦って苦杯をなめた経験がある。共産党も候補者擁立を目指す。

注目されるのは公明党の動向だ。大阪府政は与党の維新と野党の自民党が対立しており、公明党は中間的な立ち位置。同党大阪府議は「補選前にある府議選への自民党の対応を見て、協力できるか判断したい」と話す。

沖縄3区は、県知事に転出した自由党の玉城デニー氏の衆院議員失職に伴い実施される。自民党は島尻安伊子元沖縄北方担当相を公認。自由党はフリージャーナリストの新人屋良朝博氏を擁立、野党統一候補として各党に協力を呼び掛ける。

選挙区は米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古を抱える。ただ、立憲民主党や国民民主党は強い足場を持たないのが実情。移設工事が着々と進む中、昨年9月の知事選の再来を実現できるか、参院選に向けた野党協力の試金石にもなる。(共同)