北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が10日行われた最高人民会議(国会)の第14期代議員選挙に立候補せず、選出されなかったことが12日分かった。国営メディアが12日発表した当選者687人の名簿に名前がなかった。指導体制の改編を準備している可能性がある。

4月に新たな代議員による会議が初招集される見通し。金正恩氏は2月末の米朝首脳会談が物別れに終わったことも踏まえ体制引き締めを図るとみられ、関係各国は当選者の顔触れなどについても分析を急ぐ。

ラヂオプレス(RP)によると、金正恩氏は2012年、第12期代議員に就任していたことが判明。14年の前回選挙(第13期)でも代議員に選出されていた。故金日成主席、故金正日総書記も生前は選挙で代議員に選出されていた。

選挙は5年ごとで、1選挙区につき候補者1人の信任投票方式。朝鮮中央通信は12日、投票率は99・99%で、100%が賛成票を投じたとしている。金永南最高人民会議常任委員長や崔竜海党副委員長、朴奉珠首相らが再選されたほか、金正恩氏の妹、金与正党第1副部長も当選が確認された。

一方、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は11日、ワシントンの会合で、米朝首脳会談が事実上決裂したことを巡り「外交はまだ非常に活発だ。期待した前進は遂げていないが、北朝鮮のカウンターパートと深く関わっている」と強調した。3回目の首脳会談の可能性についても「(対話の)ドアは開いている」と指摘した。(共同)