ニュージーランド南島のクライストチャーチで15日午後(日本時間同日午前)、2カ所のモスク(イスラム教礼拝所)で銃が乱射された。アーダン首相は、40人が死亡したと明らかにし、「テロ」と断定した。地元警察は男3人、女1人の計4人を拘束し、共犯者の有無や動機の解明など本格的捜査に乗り出した。

地元メディアによると負傷者は27人。警察は市内で多数の爆発物が積み込まれた車両を発見し、爆発前に処理した。乱射事件との関連を調べている。警察は住民に対し、屋外に出ずに警戒するよう呼び掛け、全てのモスクに警官を派遣。市内の学校や公共施設も封鎖された。

容疑者の1人は襲撃の際、自身の頭部に着けたとみられるカメラで動画を撮影しながら、インターネット上で17分間にわたって生中継しており、犯行の異様さは際立っている。AP通信は、乱射を実行したと主張する男が、反移民を訴える74ページの声明を残していたと報じた。

容疑者の1人はオーストラリア人。実行犯らはヘルメットに迷彩服姿で、目撃者によると自動小銃が使われた。発砲時、モスクでは金曜日の礼拝が行われており、子供を含む約300人がいたとの情報もある。

在クライストチャーチ日本領事事務所によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。

最初の銃乱射は午後1時45分(同午前9時45分)ごろ発生。現場のモスクは、1つがクライストチャーチ中心部にあるハグレー公園の近く。もう1つは東に約5キロの住宅街にある。(共同)