北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が24日午前、特別列車でロ朝国境を越え、ロシア極東沿海地方のハサン駅に到着した。駅では歓迎式典が開かれた。特別列車は午後にウラジオストクに到着する予定。25日にプーチン大統領との初の首脳会談に臨む。

北朝鮮国営メディアは24日、金正恩氏が同日未明にロシアに向けて特別列車で出発したと報じていた。

北朝鮮の最高指導者の訪ロは故金正日(キムジョンイル)総書記による2011年8月以来、約8年ぶりで、金正恩体制になってからは初めて。北朝鮮メディアによると、李容浩(リヨンホ)外相や崔善姫(チェソンヒ)第1外務次官が同行している。

今年は故金日成(キムイルソン)主席の初の旧ソ連公式訪問から70周年。金正恩氏は2月末の米朝首脳会談が核問題を巡り物別れに終わった中、節目の年にロシアとの関係を強化し、米国に対抗する構えだ。

ハサンは豆満江(中国名、図們江)を隔てて北朝鮮と国境を接する。ロ朝両国の国旗が掲げられたハサン駅では、金正恩氏をロシアのコズロフ極東・北極圏発展相らが出迎えた。李外相らも同席した。

インタファクス通信によると金正恩氏はハサンで祖父の故金日成主席がかつて歓迎を受けた「ロシア・朝鮮友好の家」も訪問した。

ロシア政府当局者によると、金正恩氏はハサンを出発後、ウスリースク経由でウラジオストク駅に向かう。同駅で専用車に乗り換えて移動。首脳会談はルースキー島の極東連邦大で行われる。

金正恩氏は26日まで滞在する見通し。プーチン氏は25日に空路でウラジオストク入りするとみられている。(共同)