大津市で8日午前、衝突した車2台の1台が「レイモンド淡海(おうみ)保育園」の2~3歳の園児13人、保育士3人の列に突っ込んだ事故で、いずれも大津市の伊藤雅宮(がく)ちゃん(2)、原田優衣ちゃん(2)が死亡した。雅宮ちゃんは頭や腹を強く打ち、優衣ちゃんは心破裂の状態だった。

時瑾潤(じきんじゅん)ちゃん(2)が脳出血などで意識不明で、一時意識不明となった女児(3)が頭蓋骨骨折などの重傷。ほか7人の園児も腕の骨折や肺挫傷などの重傷で、園児2人、引率の27~47歳の女性保育士3人が軽傷を負った。

大津署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、2台を運転していた2人を現行犯逮捕。1人は8日夜に釈放した。現場にブレーキ痕はなかった。大津署は安全確認が不十分だった疑いがあるとみて、同法違反(過失致死傷)容疑に切り替えて捜査する。

逮捕されたのは無職新立文子容疑者(52)。釈放された同市の無職下山真子さん(62)については、過失の度合いが低いと判断したとみられる。2人にけがはなかった。

新立容疑者の逮捕容疑は午前10時15分ごろ、大津市大萱(おおがや)6丁目の滋賀県道交差点で前方確認が不十分なまま乗用車で右折し、対向車線を直進してきた下山さんの軽乗用車と衝突、衝撃で軽乗用車を歩道に乗り上げさせ、散歩中の園児らにけがを負わせた疑い。

2人とも買い物から帰る途中で「信号は青だった」と説明。新立容疑者は「前をよく見ていなかった」、下山さんは「左にハンドルを切って(右折してきた)車をよけた」との趣旨の話をしている。現場の状況から、間に合わずにぶつかったとみられる。

レイモンド淡海保育園は現場から約200メートル南にある。園児らは午前10時に園を出て湖畔に向かって散歩しており、横断歩道を渡るため信号待ちをしていた。(共同)