天皇陛下の皇位継承に伴う重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で使うコメの産地を占う「斎田点定(さいでんてんてい)の儀」が13日、皇居・宮中三殿で行われた。カメの甲羅を使った占い「亀卜(きぼく)」の結果を基に、コメを育てるための「斎田」を設ける都道府県は栃木県と京都府に決まった。儀式は平成の代替わり時以来、29年ぶり。

11月14、15日に行われる大嘗祭の中心儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」では、陛下が収穫されたコメを神々に供え、自らも食べ、五穀豊穣(ほうじょう)を祈られる。

この日の斎田点定の儀では、祭祀を担う掌典(しょうてん)が装束姿で、神々を祭る宮中三殿の神殿前に建てられた斎舎に入った。掌典は舎内で、縦約24センチ、横約15センチ、厚さ約1ミリに加工したアオウミガメの甲羅を、ウワミズザクラの木を燃やした火であぶり、できた亀裂を見る占いを実施。宮内庁幹部も外から見守った。

全国を新潟、長野、静岡の各県を境に、3県を含めた東側を「悠紀(ゆき)地方」、西側を「主基(すき)地方」に分け、甲羅のひび割れ具合から悠紀地方を栃木県、主基地方を京都府に決めた。秘儀とされ、どのような亀裂によって判断されるかは明らかではない。

宮中祭祀は通常、天皇家の手元金で行われるが、斎田点定の儀は即位関連儀式に当たり、使用されるカメの甲羅や、その後に収穫されたコメの購入費は、公的な活動費「宮廷費」で賄われる。平成への代替わりでは、コメの産地は秋田、大分両県になった。

アオウミガメはワシントン条約で国際取引が禁じられているが、今回は小笠原諸島で毎年一定数、特別に捕獲が認められているものを使った。

悠紀、主基両地方の決め方は時代によって違いがある。(共同)