戦後長らく所在が分からず、2016年にパリのルーブル美術館で見つかった印象派の画家モネの油彩画「睡蓮(すいれん)、柳の反映」が10日、東京・国立西洋美術館で11日から始まる「松方コレクション展」の内覧会で報道陣に公開された。

上半分ほどが欠損している作品で、同館が残りの部分を昨年から修復していた。

作品は1916年制作で縦約2メートル、横約4メートル。睡蓮の池に柳の木が映り込む様子が荒々しい筆致で描かれ、モネの作品を代表する連作「睡蓮」の中の「木々の反映」に関連する作品とされる。

欠損部分を和紙で補った上で残存部分をクリーニングし、剥がれ落ちそうな絵の具を接着剤で補修。筆致や色味が鮮やかによみがえった。破損前の作品を撮影したガラス乾板などを参考に「推定復元」したデジタル画像も、同展に出品される。

作品は実業家、松方幸次郎が21年にモネから購入。戦時中にフランス政府が接収後、所在不明に。2016年9月にルーブル美術館の収蔵庫で発見され、松方家を通じ西洋美術館に寄贈された。9月23日まで展示される。(共同)