安倍晋三首相が、夏の参院選に合わせた衆参ダブル選を見送る方向で検討に入ったことが10日、明らかになった。

原因の1つが、野党が追及を強める「老後2000万円問題」だ。首相は第1次政権時、「消えた年金」問題で07年参院選を惨敗し、退陣に追い込まれた。今回も、「100年安心」といわれる年金制度を揺るがす話で、年金は首相の「鬼門」。衆院選に踏み切った場合、与党で3分の2を持つ現有議席を減らすリスクへの懸念も強く、「解散カード」温存に傾いたとみられる。首相が最終的に決断すれば、今夏の与野党政治決戦は参院選だけとなり、「7月4日公示-21日投開票」の日程となる。