中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求め、香港立法会(議会)を包囲していた若者らは12日午後、一部が立法会敷地内に突入し、警官隊と激しく衝突した。警官隊は複数の催涙弾とゴム弾を使用し、立法会周辺からデモ隊を強制排除した。地元メディアによると、衝突で10人以上が負傷した。

催涙弾の発射は2014年の大規模民主化デモ「雨傘運動」以来。市民や民主派らが強く反発するのは確実。緊張が高まっており、さらに大規模な衝突が起きる懸念も強まった。

香港警察トップは記者会見し、若者らがれんがを投げるなどの危険行為をしたとして「暴徒」と呼び、催涙弾やゴム弾の使用を正当化した。

立法会周辺では12日、条例改正案の撤回を求めて数万人の若者らが集まって主要幹線道路などを占拠し、立法会を包囲していた。立法会では同日午前、条例改正案の審議が行われる予定だったが延期された。(共同)