札幌市中央区の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親らが傷害容疑で逮捕された事件を受け、市は20日、研究者や弁護士らによる会議を開いた。

市は児童虐待防止法に基づく検証委員会を近く設置し、北海道大大学院の松本伊智朗教授(教育福祉論)が座長に就任する見通し。会議の冒頭では黙とうがささげられ、出席した松本教授は「市の態勢のほころびを検証したい」と述べた。

松本教授は同市で過去3回、虐待事件の検証が行われたことを紹介し、「教訓が生かされず、痛恨の極み。検証を通じて失われた命に報いることができるのか問われている」と強調した。

事件を巡っては、札幌市児童相談所が、虐待通告受理から原則48時間以内に安全確認をする「48時間ルール」を守らず、虐待の緊急性を評価する「リスクアセスメントシート」も作成していなかったことが判明。北海道警が母子と面会した際、同行要請を断るなど、連携不足も指摘されている。(共同)