通常国会会期末、野党の最後の見せ場となるはずの内閣不信任決議案は、提出なら安倍首相が衆院解散に踏み切り、衆参ダブル選になるのではという野党の「疑心暗鬼」が響き、最後まで迫力なく否決された。

立民の枝野幸男代表は16日、「解散がないから不信任を出すと思われるのは、しゃくだ」と、一時は見送りを示唆。野党内でも主戦論と慎重論が交錯した。準備不足で衆院選は避けたい本音を首相や政権幹部、自民党に見透かされていた。この日趣旨弁明に立った枝野氏は「安倍内閣は憲政史上最悪と言わざるを得ない」と退陣を迫ったが、「魂の3時間大演説」といわれた昨年7月の賛成演説と対照的に、この日は約1時間。自民党の萩生田光一幹事長代行は反対討論で「不信任案提出は会期末の年中行事。国民はうんざりしている」と野党を批判した。

首相はこの日、麻生太郎副総理に、衆参ダブル選の見送りを伝えた。参院選は「7月4日公示、21日投開票」で行われる。