国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7千万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(66)と妻諄子(本名・真美)被告(62)の公判が12日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれ、長女で現理事長の町浪氏(34)が証人尋問で「いけないことをした面もあるが、幼児教育に真剣だった(両親の)姿に今も敬意を持っている」と語った。

裁判官が両被告への思いを尋ね、町浪氏が答えた。法廷で聞いていた諄子被告はおえつをこらえながらハンカチで涙をぬぐい、泰典被告は唇をかみしめていた。

町浪氏は、補助金の虚偽申請に使われたとされる園児の診断書について、既往症などを把握するため保護者から集めたとし「府市への提出は知らなかった」と証言した。

閉廷後に報道陣の取材に応じた泰典被告は「長女にこのような責めを負わせて申し訳ない」と語った。証人尋問は12日で終了し、8月28日に被告人質問が実施される。(共同)