ロシア北部アルハンゲリスク州の海軍実験場で起きたミサイル実験の爆発事故で、実験に関与していた国営原子力企業ロスアトムの専門家は12日までに、小型原子炉開発に関連した事故だったと明らかにした。軍事機密に関わるため詳細は不明だが、原子力利用の新型兵器の開発に関係した事故であることが確実となった。

爆発事故で死亡した5人はロスアトム傘下の核・実験物理学研究センターの専門家だった。同センターのソロビヨフ主席研究員は11日放映のテレビインタビューで事故について「放射性物質を使った熱・電力源、つまり小型原子炉の開発に取り組んでいる」と説明。「この研究は米国など多くの国が実施している」と述べた。

同センターがある西部ニジェゴロド州サロフでは12日、死亡した5人の追悼式が行われ、ロスアトムは5人を国家勲章に推挙したと発表した。実験がロシアの重要な国防計画の一環だったことを裏付けた形だ。

ロシア国防省は8日の爆発について、液体燃料を使用したエンジンの実験中に起きたと発表した。12日付のロシア紙独立新聞によると、ロシアの軍事産業筋は、爆発は原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」の原子力エンジン事故と推定した米専門家の見方を否定。ブレベスニクの原子力エンジンは固体燃料を使用するが、事故は新技術の開発中に起きたとしている。

一方、トランプ米大統領は12日のツイッターで、爆発について「いろいろ分かってきている」と強調し、ブレベスニクの失敗によるものだったと指摘。空気が汚染されていないか人々を不安に陥れていると批判する一方、米国も同様のミサイル技術を持っているが「より先進的なものだ」と誇示した。(共同)