政府は長嶺安政駐韓国大使(65)を交代させ、後任に外務省の元北米局長で金融・世界経済に関する首脳会合担当大使の冨田浩司氏(61)を充てる方針を固めた。既に韓国側に打診した。

冨田氏は米国の情勢に通じ、在韓大使館での勤務経験がある。元徴用工訴訟問題などで悪化の一途をたどる対韓関係で、日本の立場を主張しながら局面転換を図る対応が求められる。日韓関係筋が14日、明らかにした。

韓国政府の事前同意を経て正式決定する。

冨田氏は東大卒。2004年8月から在韓大使館参事官、05年1月から駐韓公使を務めた。北米局長や駐イスラエル大使を経て、昨年8月から20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の調整役となる首脳会合担当大使を務めている。外務省筋によると、作家三島由紀夫の娘婿。

長嶺氏は外務審議官を経て16年に駐韓大使。17年には、慰安婦問題を巡る日韓合意に韓国側が違反したことに抗議し、韓国から一時帰国した。

韓国では、元徴用工問題に加え、日本政府による安全保障上の輸出管理で優遇措置を取る「ホワイト国」から韓国を除外する措置で対日感情が悪化している。日本製品の不買運動も起きている。(共同)