台風15号の影響で、首都圏にアクセスする主要路線の運休が続いた成田空港では10日、京成線とJR成田線が運転を再開し、空港へのアクセスが全面復旧した。

空港内では約1万3000人が一夜を過ごしたが、混雑は解消に向かった。一方、東京電力によると、同日午前10時現在で依然、1都4県の60万軒超が停電。うち千葉県は約57万軒が停電しており、台風の影響が残った。

東京電力によると、千葉県君津市内で鉄塔が倒壊したことなどから、復旧は11日以降になる見込み。千葉県によると、県内では10日午前0時現在で約8万9000戸が断水しており、県は自衛隊に災害派遣を要請。自衛隊の給水車による給水活動を実施する。停電が長引いているため、自家発電で対応している病院から患者を搬送する。

成田国際空港会社(NAA)は、空港内にとどまった利用客に寝袋を用意。携帯電話やスマートフォンが充電できる設備も設置した。利用客は疲れた様子で寝袋に入ったり、席に横になったりして始発を待った。

成田空港では9日に運休が続いていた主要路線のうち、京成線が10日早朝から再開。バスも通常通り運行しており、一時最大1万7000人がとどまった空港内の利用客は徐々に減少した。空港と千葉や東京方面を結ぶJR成田線は架線トラブルが見つかり、午前10時40分ごろ、ようやく再開した。(共同)