中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループは10日、創業者の馬雲会長(55)が会長職を退任する日を迎えた。馬氏は中国IT業界の立志伝中の人物。今後はカリスマ依存から組織力を生かした経営への転換を目指すという同社が成長力を維持できるかどうかが問われる。

後継は張勇最高経営責任者(CEO)(47)。

馬氏は英語教師出身で、1999年9月10日にアリババを創業。インターネット通販を普及させて中国の消費スタイルを激変させたほか、電子決済サービスをいち早く手掛けて中国を世界有数のキャッシュレス決済社会に転換させた。

馬氏は共産党員でもあり、党や中国政府との距離をうまく取りつつ自社に有利な経営環境を整えた。昨年末の中国による改革・開放政策の40周年記念大会で「デジタル経済の革新者」として党・政府から表彰された。

9月10日は馬氏の誕生日で、中国では「教師の日」に当たる。馬氏は退任後に教育界に戻ると宣言しており、この日を退任日に選んだとみられる。(共同)