アイヌ民族の男性が北海道内の川で許可申請せず儀式のためサケを捕獲したことを巡り、鈴木直道知事は10日、定例記者会見で「道の指導にもかかわらず、残念な結果になった」と話す一方、漁を原則禁止し申請に基づいて道が許可を出す規則を「現時点で、新しく変えることは考えていない」と述べた。

鈴木知事は「河川などでのサケマス採捕は法律や規則で禁止されているが、アイヌ文化の伝承を目的とする採捕は道の特別許可で認めている」と説明。申請には速やかに対応してきたとして規則の妥当性を強調した。

男性は8月31日に紋別市の川で漁を開始し、道職員の制止を受けたが、9月1日にはサケなど約60匹を捕獲。道は同日、道内水面漁業調整規則違反容疑などで告発、道警が捜査している。識者らでつくる市民団体は9日、規則を改正するよう知事に意見書を提出した。(共同)